こんにちは、レンレンです。
4月も中旬になって、新卒で入社した新入社員の悲鳴が色々聞こえる時期になってきたと思います。
・「あれ、なんか俺がやりたかったことと違うなぁ・・・?」
・「私の苦手なタイプの人いっぱいで不安・・・。」
・「上司・配属ガチャ爆死!人生オワタ/(^o^)\」
このような悲鳴が、小鳥のさえずりの如くちらほらと聞こえてきます。
そこで今回は、新卒入社した会社を間違えたと思った人に対して私の意見をまとめたいと思います。全て私の実体験を交えたお話となりますので、参考にしてくださると幸いです。
3年以内に辞めても問題ない
先に結論から言うと、3年以内に辞めても問題ありません。
よく企業から「3年以上続けないと、他ではやっていけないよ?」という言葉。これは企業が他所へは行かせないようにかける呪縛なので、無視しても大丈夫です。
ちなみに親から「そんな早く辞めるとか勿体無い!我慢して続けなさい。」と言われるかもしれません。ですが、あなたの親はほとんど昭和生まれのはずです。生きている時代が違います。念の為言っておきますが、説得は無駄でしょう。理由は主に2つあります。
- 変化を嫌うから
- 親の立場でしかものを言えないから
親はあなたより長生きしているので、時代と運命に翻弄されて人生に悟りを開いた大人たちです。しかし、親も人間であり他人です。生きている時代が違います。目まぐるしいほどに変化が早すぎる時代なので、親世代の人たちは変化が面倒でわからないものを嫌います。ゆえに親の価値観や立場でしか物事を言えないのです。
例えば、スマホです。現代人はもはや必需品ですが、親は使いこなせなかったりわからないと嘆いている人が多いはずです。あなたも親からスマホ関係で「ここわからないんだけど教えて?」と聞かれたことはありませんか?
こんな感じで、時代に合った変化をする人であれば生き残る可能性はありますが、「操作ややこしすぎてわからん!」と言って今でもガラケーを使う人やパソコンすら使わない人だっています。この人たちは残念ながら時代の恩恵を受けるために変化に対応するのが嫌いな人たちなのです。
これと同様に変化に対応してない人からの話を鵜呑みにするのは、お門違いと言えます。転職経験のない人が「3年以上続けないと、他ではやっていけないよ?」と言うのはどうかと思いますがね・・・。
最初は誰もがハズレを引く
結論から言うと、最初は誰もが思う理想の社会人生活は送ることはできません。
理由としては、入社する前と後でのギャップにあります。
どんな企業にも言えますが、新卒入社したときはドキドキワクワクでいっぱいなはずですが、時が経つに連れてガンダムのウラキ少尉のように、顔が険しくなってくるものです。
ほとんどの新入社員は、入社したらあらゆる洗礼を受けてしまいます。↑こうなるのも無理ありません。
もう一つ事実として伝えたいのが、会社員とは「選べない働き方」ということです。
- 出社時間厳守
- 長時間労働がデフォルト化
- 上司が帰るまで先に帰れない
- あらゆる許可を求めるのにハンコリレー
- 上司の監視と部下の育成にコキ使わされる中間管理職
- 決められて選べない業務内容
- 会社のために休日返上しなければならない など・・・
挙げ出すとキリがないくらいにはポンポン出てきます。おそらくこれを見ているあなたも当てはまる節があるはずです。「これって私だけ・・・?」と思う人もいるかもしれませんが、全然周囲にゴロゴロいます。(なんなら私もそうですから。)
なので、誰しも最初に入社する会社というのは、大抵ハズレと思って大丈夫です。
企業の呪いの言葉「3年続けないと・・・」
「少なくとも3年は続けないと、他ではやっていけません。」
入社した時の新人研修では、必ずと言っていいほどこの言葉を聞くかもしれません。
確かに「石の上にも三年」ということわざがあるように、日本人は我慢を美徳とする文化があります。
ですが、嫌いなものを我慢して受け入れてばかりだと、誰だって嫌になります。
私の前職(接客業)でも、研修初日に人材育成のコンサルタントさんが授業を行ってました。最初に発声練習をさせられ、その次は古すぎる根性論を振り翳してマインド育成をしました。そのマインド育成の内容が、
できるできる!絶対できる!何があっても絶対にできる!できなくてもできる!できないというやつはただの甘え!絶対に自分はできる!できないやつは自分に苦しむ!できるできる絶対できる!!!
うろ覚えですが、こんな感じの言葉を研修生全員で発声して、全員覚えるまで授業は終わりませんでした。(当然、私はこんなのでマインドは強くなりませんでした。)
個人によって仕事の成果に差が生まれる
「なんでこんな簡単なことができねえんだよ!」
「忙しいのはわかるけど、これくらいできて当然でしょ?」
「お前いつも仕事遅すぎやろ。」
こんな心無い一言を同期や上司に言われたりしませんでしたか?私の職場にも少なからずいます。
でもこれは至極当然で、人によって向き不向きがあるわけです。
得意不得意が人によって違えば、仕事のデキにも差が生まれます。苦手なもの・不向きなものを克服するのなんて、どれだけの時間を費やせばいいのでしょうか?
一つ例を挙げます。海外の英語のサイトでこのような画像がありました。面接官と動物たちのイラストですが、面接官はこのように言っています。
「不公平にならないように、みんなには同じテストを受けてもらいます。さぁ後ろの木に登りなさい。」
これを見てどう思いますか?木登りという一部の分野だけで動物を評価しています。このテストの場合、サルが言うまでもなく有利ですが、他の動物は登ることはできません。
アインシュタインはこう言っています。「みんな本当は天才なんだ。でももし魚が自分の能力を木登りで判断されたなら、その魚は一生自分のことをバカだと思い続けるだろう。」
人間もこの動物たちと同様に得意分野と苦手分野があります。なので、1つや2つの会社しか入ってないのに「自分は本当に仕事ができないやつだ。」と絶望する必要はありません。
変化できない人は職を失う
終身雇用が崩壊している現代では、一つの企業に長く勤めることはかなり危険です。ゆっくり沈んでいく船の中でベッドでゴロゴロしている場合ではありません。
今は転職・副業が当たり前の時代になっているので、今の40代〜60代とは生きている時代が違います。人が変われば時代が変わり、時代が変わればルールが変わります。
日本人は、非常に真面目で一生懸命な人が多いです。しかし、それと引き換えに得られる給料などの処遇は文句を言わずに、上司や経営者の決定にも従順に従います。しかし上司や経営者たちは、それに甘えてハラスメントを引き起こしたり、会社内で不正などの横暴を行う人も増えた結果、失われた30年と言うように給料はずっと横ばい、何なら下がっています。
一方で、アメリカ人は給料が上がらないとすぐに転職を決意します。アメリカ人は生涯で約11回以上転職をします。(およそ3年に1回転職するペース)アメリカでは、給料を上げるために転職するという行為は極めて合理的とされています。
尚、詳しくは以下のリンクを参照ください。
データが示す「転職が日本人の給料を上げる」根拠「転職できるのはハイスキル層だけ」は事実無根
https://toyokeizai.net/articles/-/665768
これからは集団ではなく個々の時代なので、周りと合わせて生きるとどこかしらで行き詰まる状況にぶち当たります。
あなたの身を守れるのは、あなた自身だけです。
会社は同調圧力の世界
合同説明会では、あらゆる企業が良い部分をアピールして新卒を勧誘します。ですが、どれだけ待遇が良いアピールをしても業界・業種によってはどうしても差が生まれます。
例えば、スーパーなどの小売業や飲食チェーン店です。どれだけ給料高い、年間最大で127日の休日を得られると言うアピールをしても、実際に入社する人はごく少数です。
理由は、就活生も会社が同調圧力の世界と知るようになっているからです。
例えば、有休を取る時って正直気が引けませんか? 私はめちゃくちゃ引けます。
会社の人たちは少なからず「俺も休まず働いてんだから、お前も休むな!」と上司から言われてないのに何故か抗えず、有休が使えない・使わない人が多いのです。
こんな感じで会社では誰も言ってないのに「俺も苦しんでんだから、お前も苦しめ!」と謎の圧力があります。その結果、
- 上司が帰るまで部下は帰ってはいけない
- 上司が有給を取るまで部下は有給を取ってはいけない
こんな謎のルールが部下の中で出来上がって、それが下の世代へと受け継がれると、どんどん働きにくい会社になってしまいます。
おわりに
巷でいう「最近の若いやつは〜」と言う人たちがいますが、それを言う人たちは変化に対応できずに成長を諦めた人たちです。あまり耳を傾ける必要はありません。
「3年間耐えないと他じゃどこも雇ってくれない」と思い込むことはありません。
私も1年9ヶ月勤めてた仕事がどうしても肌が合わずに辞めました。そのあとは、実家の山口に逃げて、ハローワークで転職活動をしました。そこで2つの補助金を受け取りました。
- 失業手当
- 就業促進手当
失業手当は、ハローワークに登録をしてから数回面談をして履歴書作成などの転職活動をすると、1ヶ月前後に登録した銀行口座に入金されます。(当初は約11万円でした。)
そこから今の職場で内定を取って、半年が経過した時にもう一度ハローワークに行って就業促進手当を申請しました。(複雑な計算式がありますが、これも約11万円程度でした。)
合わせて20万円以上を受け取ったので、だいぶ心に余裕が生まれました。
どうですか、これを聞くと何だか大丈夫って気がしませんか?
もう一度言いますが、一つ目の会社が合わないからと嘆く必要はありません。誰しもミスマッチはあるものなので、失敗から学んで改善に向けて行動すれば、十分巻き返せます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。